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広島の医療・介護事業M&Aで譲渡企業が最初に整理すべきこと|指定・加算・職員・利用者説明

2026 7/04
コラム
2026年7月4日
広島の医療・介護事業M&Aについて事業者とアドバイザーが資料を確認している様子

広島の医療・介護事業M&A・事業承継

指定、加算、職員、利用者説明を一体で守る承継準備

医療・介護事業の譲渡は、決算書だけで判断できません。指定権者への手続、職員の定着、利用者・家族への説明、加算や請求の継続、不動産や個人保証の整理まで、広島の地域事情に合わせて準備することが大切です。

指定と運営基準事業所指定、変更届、管理者・人員配置、運営指導の履歴を確認します。
職員と利用者職員説明、処遇改善加算、利用者・家族説明、ケアマネジャー連携を整理します。
費用面譲渡企業様からは相談料、着手金、成功報酬をいただきません。

広島で医療・介護事業のM&Aを考えるとき、最初に意識したいのは「地域のサービスを止めないこと」です。訪問介護、通所介護、居宅介護支援、訪問看護、住宅型有料老人ホーム、障害福祉サービス、医療周辺サービスなどは、地域の利用者、家族、職員、紹介元との信頼で成り立っています。会社の譲渡は経営者だけの問題ではなく、現場に通う利用者の日常にも関わります。

一方で、医療・介護の経営者は、後継者不在、人材採用の難しさ、報酬改定への対応、管理者の高齢化、建物修繕、個人保証、書類整備の負担など、多くの課題を同時に抱えています。広島市内と周辺市町、県北、備後、島しょ部では人材確保や紹介ルートの事情も異なり、一般的なM&Aの進め方をそのまま当てはめるだけでは不十分です。

医療・介護事業の譲渡では、売上や利益に加えて、指定の状態、運営基準の遵守、加算の算定根拠、職員の配置、利用者との契約、ケアマネジャーや医療機関との関係、行政指導の履歴、建物や設備の扱いが重要になります。これらを早めに整理しておくと、譲受企業は承継後の運営を具体的にイメージしやすくなります。

まだ譲渡を決めていない段階でも、情報を外に出す前に現状を整理することはできます。むしろ、早めに確認するほど、職員や利用者に不安を与えない進め方を選びやすくなります。秘密保持を前提に、どの情報をいつ、誰に、どの順番で開示するかを設計することが、医療・介護事業M&Aの大事な入口です。

譲渡をまだ決めていない段階でも、譲渡企業様向けの無料相談で状況整理から始められます。個人情報や秘密保持の考え方は、プライバシーポリシーと情報セキュリティ方針もあわせてご確認ください。

医療・介護事業の承継では、早く候補先を増やすことよりも、指定、職員、利用者説明、請求実務を順番に確認することが大切です。初期相談では実名を出さず、匿名概要から始めることもできます。
目次

医療・介護事業M&Aで最初に整理したい項目

整理項目 譲受企業が見たいこと 譲渡企業が準備したい資料
指定・届出 指定更新、変更届、管理者、人員基準、行政指導の履歴 指定通知書、変更届控え、運営規程、改善報告
加算・請求 加算の根拠、処遇改善の配分、返戻や過誤の有無 加算届、処遇改善計画、実績報告、請求一覧
職員体制 資格者、勤続年数、退職予定、管理者候補、採用状況 職員一覧、勤務表、資格証、雇用条件
利用者・紹介元 利用者数、稼働率、契約、家族説明、紹介元との関係 利用者推移、契約書、重要事項説明書、紹介元一覧
不動産・借入 建物の権利関係、修繕、車両、個人保証、補助金条件 賃貸借契約、固定資産台帳、借入一覧、補助金資料

広島の医療・介護事業M&Aで最初に見るべき全体像

医療・介護事業の承継では、会社の株式や事業だけでなく、地域のサービス提供体制をどう引き継ぐかが問われます。広島市中心部のデイサービスと、安佐北区や安芸高田市、三次市、庄原市などの中山間地域の訪問系サービスでは、利用者の移動手段、職員の採用圏、紹介元、家族対応の頻度が違います。まずは自社がどの地域でどの役割を担っているのかを言葉にすることが大切です。

譲受企業が知りたいのは、譲渡後に利用者が離れないか、職員が残るか、指定や加算が維持できるか、運営基準上のリスクがないかという点です。決算書だけでは、この不安は解消できません。利用者数の推移、稼働率、職員の年齢構成、資格者数、管理者の役割、ケアマネジャーとの関係、行政への届出状況を一つずつ確認します。

また、医療・介護のM&Aでは、譲渡スキームによって手続の重さが変わることがあります。法人ごとの承継なのか、事業所単位の譲渡なのか、建物や土地を一緒に扱うのか、医療法人や社会福祉法人に関わるのかによって、行政、専門家、金融機関との確認事項が変わります。最初から形を決め打ちせず、複数の選択肢を残して整理するほうが現実的です。

広島県内の中小事業者では、代表者が利用者家族や地域包括支援センター、ケアマネジャー、医療機関との関係を一手に担っていることもあります。その場合、代表者の退任時期、引き継ぎ期間、面談への同席、紹介元への説明順序が重要です。経営者の人柄で築いた信頼を、組織として引き継ぐ準備が必要になります。

指定、変更届、運営基準を早めに点検する

介護保険サービスや障害福祉サービスでは、事業所指定の状態がM&Aの重要論点になります。指定更新の時期、管理者やサービス提供責任者の配置、生活相談員、看護職員、機能訓練指導員、介護支援専門員などの人員基準、運営規程、重要事項説明書、契約書、個人情報同意書、苦情対応記録を確認します。

譲渡の形によっては、指定の承継や新規指定、廃止・新規、変更届が必要になる場合があります。これは事業種別、法人形態、所在地、指定権者、譲渡スキームによって扱いが変わります。実務では、候補先との条件整理と並行して、行政手続のタイムラインを確認し、空白期間が出ないように計画することが欠かせません。

運営指導や監査の履歴も、早めに整理しておきたい項目です。過去に指摘があった場合でも、改善済みであれば必要以上に恐れることはありません。大切なのは、指摘内容、改善報告、現在の運用、再発防止策を説明できることです。指摘を隠したまま交渉が進むと、後から信頼を損ねやすくなります。

通所介護や訪問介護では、記録の整備状況も確認されます。サービス提供記録、計画書、モニタリング、担当者会議の記録、送迎表、勤務表、請求根拠が整っているか。完璧でなくても、どこに不足があるかを把握し、譲受企業に改善余地として説明できれば、交渉は進めやすくなります。

処遇改善加算と請求実務を見える形にする

医療・介護事業では、加算の算定根拠が会社の収益に直結します。介護職員等処遇改善加算、サービス提供体制強化加算、個別機能訓練加算、口腔・栄養関連加算、看護体制、特定事業所加算など、事業種別ごとに確認すべき加算は異なります。譲受企業は、現在の売上が継続可能かを判断するため、加算の根拠資料を重視します。

処遇改善加算は、職員の給与設計、配分方法、計画書、実績報告とつながります。譲渡後に職員の待遇が急に変わると、現場の不安が大きくなります。譲渡企業側は、現行の給与、手当、賞与、処遇改善の配分方針、夜勤や送迎の扱い、管理者手当などを整理し、候補先に丁寧に伝える必要があります。

請求実務も重要です。国保連への請求、返戻、過誤調整、利用者負担、生活保護や公費の扱い、医療保険との関係、未収金の状況を整理します。請求担当者が一人に依存している場合は、その担当者が残るか、マニュアルがあるか、譲受企業側の事務部門で補えるかを確認します。

広島の地域事業者では、現場と事務が近く、代表者や家族が請求事務を兼ねていることもあります。これは柔軟な対応力である一方、承継時には属人化リスクになります。誰が何を知っているのかを棚卸しし、請求月の流れ、締め日、確認者、外部委託の有無をまとめておくと、譲受企業の安心材料になります。

職員の定着と説明順序を設計する

医療・介護事業M&Aで最も大切な資産の一つは職員です。介護職員、看護職員、生活相談員、ケアマネジャー、サービス提供責任者、事務担当、送迎担当、厨房や清掃のスタッフまで、日々のサービスを支える人が残るかどうかで、譲渡後の安定性は大きく変わります。

譲受企業は、資格者の人数だけでなく、現場をまとめる人が誰か、利用者や家族から信頼されている人が誰か、採用がどのように行われてきたかを見ます。職員の年齢構成、勤続年数、雇用形態、勤務時間、夜勤の有無、送迎対応、兼務状況、退職予定者の有無を整理すると、引き継ぎ後の運営が見えやすくなります。

職員への説明は、早ければよいというものではありません。情報が広がると、利用者や家族、ケアマネジャー、金融機関、同業者に先に伝わる可能性があります。最初は経営者と限られた関係者だけで方針を整理し、候補先と基本条件が固まり、秘密保持と説明内容が整ってから進めるのが基本です。

説明時には、雇用条件をどう守るのか、給与や勤務場所は変わるのか、管理者は誰になるのか、利用者へのサービスは継続するのかを分かりやすく伝える必要があります。医療・介護の現場では、抽象的な経営説明よりも、明日からの勤務と利用者対応がどうなるかが職員の関心事です。

利用者・家族・紹介元への説明は段階的に進める

医療・介護事業の承継で、利用者や家族への説明は非常に慎重に扱うべきです。利用者はサービスの継続に不安を感じやすく、家族は担当者や送迎、訪問時間、費用、契約条件が変わるのかを気にします。説明が遅すぎても不信感につながりますが、早すぎると未確定情報が不安を広げることがあります。

まずは、事業所内で説明の順番を決めます。職員、管理者、ケアマネジャー、地域包括支援センター、主治医や医療機関、利用者家族、行政への説明を、どのタイミングで行うか。特に居宅介護支援や訪問介護では、ケアマネジャーとの信頼関係が利用継続に直結するため、伝え方を丁寧に設計します。

説明文書を作る場合は、会社の事情だけでなく、利用者にとって何が変わらないのかを明記します。サービス提供時間、担当職員、連絡先、契約手続、個人情報の扱い、苦情相談窓口、料金の変更有無などです。未確定のことを断定せず、決まっていることと確認中のことを分けて伝えると、不要な混乱を避けやすくなります。

広島県内では、家族が市外や県外に住んでいる利用者もいます。電話、書面、面談、ケアマネジャー経由の説明を組み合わせ、記録を残すことが大切です。承継は単なる経営権の移転ではなく、利用者の日常生活を支えるサービスの継続であるという視点を忘れてはいけません。

不動産、設備、車両、送迎ルートを整理する

通所介護、入居系施設、訪問系サービスの事務所、クリニック関連事業では、不動産の扱いが譲渡条件に影響します。建物や土地が会社所有なのか、代表者個人所有なのか、親族所有なのか、賃貸借契約なのかを確認します。譲渡後も同じ場所でサービスを続けるには、賃料、契約期間、修繕負担、消防設備、建築用途を整理しておく必要があります。

デイサービスや有料老人ホームでは、浴室、送迎車、厨房設備、介護ベッド、福祉用具、消防設備、空調、給排水、エレベーター、非常用設備の状態も見られます。古い設備が多い場合でも、更新計画や修繕履歴が分かれば、譲受企業は投資額を見積もりやすくなります。

訪問介護や訪問看護では、車両や移動ルート、訪問エリア、職員の自家用車利用、駐車場、携帯電話、記録端末の扱いが重要です。広島市内の移動と、中山間地域や島しょ部への訪問では、所要時間や人員配置が大きく変わります。単に利用者数を示すだけでなく、移動を含めた運営実態を説明することが大切です。

不動産が代表者個人の資産と絡む場合、譲渡価格、賃貸条件、将来の買い取り、担保、個人保証と一体で整理する必要があります。会社だけを譲渡しても、建物が使えなければ事業は続きません。譲渡企業側の希望と譲受企業側の運営計画をすり合わせるため、早めに論点化しておきましょう。

個人保証、借入、補助金、返還リスクを確認する

医療・介護事業では、建物改修、車両購入、人材採用、設備投資のために借入が残っていることがあります。代表者の個人保証、担保、リース、割賦、補助金、助成金、未払費用、未払消費税、社会保険料の状況を整理します。譲渡によって個人保証が必ず外れるとは限らないため、希望条件として最初から共有することが重要です。

補助金や助成金を受けている場合、譲渡や用途変更で返還や承認手続が必要になることがあります。建物改修、介護ロボット、情報機器、人材関連の助成など、過去に受けた支援の契約書や交付決定通知を確認します。候補先に説明できるように、対象資産、期間、条件を一覧にしておくと安心です。

過誤請求や返戻、行政指導による返還可能性がある場合も、早めに整理します。問題があること自体より、問題を把握していないことのほうが交渉では不安材料になります。原因、金額、対応状況、再発防止策を説明できれば、譲受企業はリスクを評価しやすくなります。

中小事業者では、会社と代表者個人の支出が一部混ざっている、親族への支払いがある、役員借入金があるといったケースもあります。珍しいことではありませんが、後から分かると信頼を損ねます。初期相談では、完璧に整理するよりも、論点を正直に把握することが第一歩です。

広島県内の地域別に見たい医療・介護M&Aの論点

広島市内では、利用者の選択肢が多い一方で、人材採用競争も強くなります。通所介護や訪問介護では、紹介元との関係、職員の定着、送迎範囲、競合事業所との差別化が重要です。譲受企業は、どのエリアのどの利用者層に支持されているか、稼働率がどのように推移しているかを見ます。

福山市、尾道市、三原市、東広島市の周辺では、住宅地、工業地域、大学・研究施設、観光地など地域ごとに利用者層や職員採用圏が異なります。家族が近隣にいる利用者が多いのか、独居高齢者が多いのか、医療機関や居宅介護支援事業所との連携が強いのかを整理すると、事業の特徴が伝わりやすくなります。

廿日市市、大竹市、呉市、江田島市など沿岸部や島しょ部に近い地域では、移動時間、訪問効率、緊急時対応、家族との連絡方法が重要になります。小規模でも地域に欠かせない事業所は、数字以上にサービス継続の価値があります。譲受企業には、地域で担っている役割を具体的に伝える必要があります。

県北や中山間地域では、職員採用の難しさと利用者宅への移動距離が大きな論点です。採算だけを見ると厳しい事業でも、地域包括ケアの一部として重要な役割を担っている場合があります。行政、医療機関、地域包括支援センターとの関係を整理し、承継後も地域サービスを守る視点で候補先を考えることが大切です。

法人形態と事業種別ごとの違いを理解して進める

医療・介護と一口に言っても、株式会社が運営する訪問介護や通所介護、医療法人が関わる診療所や医療周辺事業、社会福祉法人、一般社団法人、個人事業から法人化した事業など、前提条件はさまざまです。法人形態によって、持分、役員変更、許認可、監督官庁、資産の扱い、議決機関の確認事項が変わります。

株式会社の介護事業では、株式譲渡で法人全体を承継する方法と、事業所や資産を切り出して譲渡する方法が検討されることがあります。株式譲渡は契約関係を一体で引き継ぎやすい一方、過去の債務や行政指導、労務、税務の確認も必要です。事業譲渡は対象を絞れる一方、利用者契約や指定、職員転籍の整理が重くなる場合があります。

医療法人が関わる場合は、出資持分、社員、理事、診療所の管理者、医師の継続、医療機器、診療録、患者説明など、一般的な会社譲渡とは違う確認が必要になります。医療法人の承継は専門的な論点が多いため、早い段階で制度に詳しい専門家と連携し、誤解のない形で進めることが大切です。

障害福祉サービスでは、介護保険サービスとは別の指定、報酬、加算、人員配置、相談支援との関係があります。児童発達支援や放課後等デイサービスでは、保護者説明、学校や相談支援専門員との連携、送迎、安全管理、虐待防止や身体拘束適正化に関する体制も確認されます。譲受企業が同じ領域に慣れているかどうかは大きな判断材料です。

事業種別ごとの違いを無視して、単純に売上と利益だけで候補先を探すと、承継後の実務でつまずきやすくなります。譲渡企業側は、自社がどの制度の中で、どの人員と設備に支えられて、どの地域サービスを担っているのかを説明できるようにしておくと、相性のよい候補先を選びやすくなります。

譲受企業を見極めるために確認したいこと

医療・介護事業の譲渡では、譲受企業の規模や提示金額だけで判断しないことが大切です。職員をどう扱うのか、利用者説明をどのように行うのか、管理者を残すのか、現場の裁量を尊重するのか、加算や請求実務を理解しているのかを確認します。承継後に現場が混乱すると、利用者、家族、職員の不安が一気に広がります。

候補先がすでに同じサービス種別を運営している場合は、管理体制、教育研修、採用力、請求事務、行政対応の経験が期待できます。一方で、広島の地域事情や既存職員の文化を理解していないと、急なルール変更で現場に負担がかかることもあります。統合の進め方を面談で具体的に確認することが必要です。

異業種から参入する譲受企業の場合は、資金力や経営管理の強みがある一方、現場の人員配置や利用者対応を理解するまで時間がかかることがあります。医療・介護は人と信頼の事業です。数字の改善だけを急ぐ相手ではなく、現場責任者の声を聞き、利用者の生活を尊重できる相手かどうかを見極めます。

面談では、譲渡後一年間の運営方針、職員面談の方法、利用者説明の文案、既存の事業所名を残すか、管理者や代表者の引き継ぎ期間、情報システムの変更時期、処遇改善加算の配分方針を確認するとよいでしょう。具体的な質問をすると、相手が現場を理解しているかが見えやすくなります。

最終的には、譲渡企業の経営者が何を残したいのかを明確にすることが大切です。雇用を守りたい、利用者を不安にさせたくない、地域の紹介元との信頼を残したい、個人保証を整理したい、家族に負担を残したくないなど、優先順位によって候補先の選び方は変わります。価格と条件だけでなく、承継後の姿を一緒に考えられる相手を選ぶことが、医療・介護事業M&Aでは特に重要です。

個人情報と秘密保持を前提に資料を整える

医療・介護事業では、利用者や患者に関する情報の扱いが特に重要です。初期検討の段階で、利用者名、住所、病歴、介護度の詳細、家族連絡先、診療情報、相談記録をそのまま外部に出す必要はありません。まずは匿名化した利用者数、要介護度の分布、稼働率、契約形態、紹介元の傾向など、事業を理解するための概要から整理します。

実名資料を開示する場合は、秘密保持契約を結び、候補先の検討目的、閲覧範囲、保管方法、返却または削除の扱いを確認します。医療・介護の現場では、情報漏えいそのものが利用者や家族の信頼を損ねるため、候補先を広げすぎず、段階的に情報を出すことが大切です。

職員情報についても同じです。給与、勤務条件、資格、年齢、勤続年数、退職意向などは承継判断に必要ですが、個人名を伏せた一覧で足りる場面も多くあります。候補先が本格的に検討し、面談や条件協議に進む段階で、必要な範囲に限って開示するほうが現実的です。

譲渡企業側は、資料を整える際に、誰の情報が含まれているか、匿名化できるか、開示してよい段階かを確認します。広島M&A総合センターでは、初期段階から情報管理の順序を確認し、利用者、家族、職員、紹介元の安心を損なわない進め方を重視します。

譲渡企業様の手数料は成功報酬まで0円です

相談料・着手金・中間金・月額報酬・成功報酬まで、譲渡企業様からはいただきません。

費用への不安で相談が遅れないよう、譲渡企業様側の手数料を0円としています。譲受企業様から報酬をいただく場合があるため、費用構造は初回相談時に分かりやすく説明します。

医療・介護事業の経営者は、費用面の不安から相談を後回しにすることがあります。しかし、後継者不在や人材不足は、時間が経つほど選択肢が狭まりやすい課題です。広島M&A総合センターでは、譲渡企業様が早い段階で状況整理をしやすいよう、相談料、着手金、中間金、月額報酬、成功報酬まで0円としています。

大手仲介会社の料金表では、最低成功報酬が数千万円規模に設定される場合もあります。もちろん、支援範囲や会社規模によって費用体系は異なりますが、地域の中小医療・介護事業者にとっては、相談の入口が高いだけで検討が遅れることがあります。費用の不安を減らし、まず現状を整理できる状態をつくることが大切だと考えています。

手数料が0円だからといって、軽く進めるという意味ではありません。医療・介護では、利用者、家族、職員、紹介元、行政への配慮が必要です。候補先を急いで広げるより、秘密保持を守りながら、職員とサービス継続を重視できる相手を丁寧に探すことが重要です。

初回相談前に用意できる範囲でよい資料

初回相談では、すべての資料がそろっていなくても問題ありません。最初は、事業所の全体像、指定の状態、職員体制、利用者数、収益構造、代表者の希望を把握するところから始めます。資料が不足していても、何が不足しているかを知るだけで次の準備がしやすくなります。

決算書、試算表、指定通知書、指定更新日、運営規程、重要事項説明書、利用契約書、職員一覧、資格者一覧、勤務表、加算の届出書、処遇改善計画、実績報告、利用者数の推移、稼働率、紹介元、借入一覧、不動産契約、車両一覧があると確認が進めやすくなります。

資料を見せることに不安がある場合は、まず匿名化した概要から整理できます。会社名、利用者名、職員名、紹介元名などは、初期段階で必ず実名開示する必要はありません。秘密保持契約を結び、候補先の真剣度を確認しながら、段階的に情報を出すことが基本です。

  • 直近3期分の決算書、勘定科目内訳書、月次試算表
  • 事業所指定、変更届、運営規程、重要事項説明書
  • 職員一覧、資格者一覧、勤務表、雇用条件、処遇改善資料
  • 利用者数、稼働率、紹介元、契約書、苦情対応記録
  • 加算届、請求資料、返戻・過誤調整、未収金の状況
  • 不動産契約、車両・設備一覧、修繕履歴、借入・保証一覧

相談から成約までの大まかな流れ

医療・介護事業M&Aの一般的な流れは、初回相談、秘密保持、概要整理、候補先探索、匿名打診、実名開示、面談、基本条件の整理、詳細確認、契約、行政手続、職員説明、利用者・家族説明、引き継ぎです。実際には、指定や加算、職員説明のタイミングに合わせて順序を調整します。

候補先を探すときは、価格だけでなく、現場への理解、職員を大切にする姿勢、利用者説明の丁寧さ、地域のサービス継続に対する考え方を確認します。医療・介護では、条件がよく見えても、現場を理解しない相手では承継後に不安が大きくなることがあります。

面談では、譲受企業がどのように職員と利用者を引き継ぐのか、社名や事業所名を残すのか、管理者や代表者が一定期間残るのか、行政手続をどう進めるのかを確認します。譲渡企業側も、希望条件を遠慮せずに整理しておくことが大切です。

まとめ:医療・介護の承継は、地域の安心を守る準備から

広島の医療・介護事業M&Aでは、数字だけで会社を説明しきることはできません。指定、加算、職員、利用者、家族、紹介元、行政、不動産、個人保証を一つずつ整理してこそ、譲受企業は安心して検討できます。

後継者不在や人材不足があっても、地域で積み上げた信頼、職員の経験、利用者との関係、紹介元とのつながりには価値があります。大切なのは、代表者の頭の中にある情報を、秘密保持を前提に少しずつ見える形にすることです。

広島M&A総合センターでは、譲渡企業様から成功報酬まで手数料をいただかず、地域の実情に合わせて相談を進めます。まだ譲渡を決めていない段階でも、まずは会社の状況を整理し、どの選択肢が現実的かを確認するところから始めてください。

買収ニーズを持つ企業の登録については、譲受企業様向け登録フォームで受け付けています。中小M&Aの基本的な注意点は中小M&Aガイドラインに関する整理もあわせてご確認ください。

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